優先席
ちょっとまじめな話を。
さっき帰宅するときに電車内であった出来事。
自分は始発の電車に乗り込んだわけだが、舞台は端の三人がけの席をイメージしていただきたい。
三人がけの片側には、両端に若い女性と30代ぐらいの男性。真ん中が空いている状態。
逆側は小さい子を連れた母とサラリーマン風の男性。
そこにおじいさんが入ってきた。真ん中に座りたくないのか、席の前で立った。その後真ん中の席はサラリーマンで埋まった。発車間際におばあさんが乗り込んできて、若い女性が席を譲った。
まぁよくある光景ですよね。そしてそのまま発車。いくつかの駅が過ぎ、次の駅に止まる直前、事件は起こった。
立っていたおじいさんが子連れの母に声をかけたのだ。
「子供をこんなところに座らせるなんてどうかしてる。そんな教育はダメだ。席を譲らなくちゃ。」
この発言に僕は耳を疑った。ん?誰に席を譲るんだ?立っているのは自分を含め何人か。近くに譲るべきお年よりは見当たらない。
しゃべってる間に駅に着き、そのままそのおじいさんは電車を降りていった。
後に残ったのは唖然とした空気と気まずそうな母子。
一体なにが目的だったんだろう。
まさかとは思うが自分が席を譲ってもらえなかったとでも言いたかったのだろうか。いや、まさかそんなことはないはずだ。だって真ん中の席空いてるのに立ってたもの。
端っこ座りたかったんだろうなぁ。でも言葉だけ見ると正論なんだけど、最初からその場にいた人たちからするとありえない言動。
しかもその発言を母子に捨て台詞のように言うしかできないところがなおさら腹が立つ。
優先席だから年寄りは何を言ってもいいわけじゃないでしょ。
むしろ言うならサラリーマンにでも言えよ。
結局自分よりも弱者にしか言えないんだろうね。
自分も昔幼稚園のころに、切符を買おうと親に持ち上げてもらって買ったら、隣で買ってたおじいさんに怒鳴られたことあるんだよね。
子供に買わせるとか邪魔なんだよ!って。
他の券売機も空いてるし、お前に迷惑かけてないだろって話なんですけど。
こういう勘違いしちゃったお年寄りってすごく残念な気持ちになる。
あんまり言いたくないけど、老害ってこういうの言うんだろうね。